イタリアでは、東京オリンピックに出場予定のアスリートたちのワクチン接種が開始しました。12日の『Repubblica』の報道によれば、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカのワクチンが使用されるようです。
12日、バレーボール女子の代表メンバー19名に加えて、カヌーや競輪、体操、ゴルフ、乗馬、テニス、アーチェリーなどの代表選手たちが東京五輪へ向けて、ミラノ市内のPalazzo delle Scintilleで第1回目のワクチン接種を受けました。
接種会場には、イタリアオリンピック委員会(CONI)のジョヴァンニ・マラゴー会長やイタリアバレーボール協会(Fipav)のジュゼッペ・マンフレーディ会長、イタリアスポーツドクター連盟のマウリツィオ・カザスコ会長らも訪れたそうです。カザスコ会長は、使用されるワクチンについて、「アストラゼネカが5割、残りの半分がファイザーとモデルナのものになる」と説明しています。アストラゼネカのワクチンをめぐっては、副反応として血栓症の問題が懸念されていますが、カザスコ会長は「アストラゼネカのワクチンに反対する選手は1人もいなかった」と話しています。
ところで4日の『Gazzetta dello Sport』の報道によると、会場はミラノだけでなく、ローマにも設営され、毎日、時間を設定(ローマでは17時から18時半、ミラノでは15時から18時)して接種が行われるとのこと。ローマではモデルナのワクチンを28日間隔で2回、ミラノではファイザーのワクチンを21日間隔で2回接種するとの説明でした。
ちなみにミラノの接種会場Palazzo delle Scintilleは、建築家パオロ・ヴィエッティの設計で1923年に建築。長らくミラノの見本市の会場として15年ほど前まで使用されていました。リノベーションを終え、ワクチン接種会場として生まれ変わったPalazzo delle Scintilleの様子は、Youtube上のロンバルディア州の動画で確認することができます。
出典:Olimpiadi di Tokyo, il vaccino degli azzurri, Casasco: “Nessun atleta si è opposto ad AstraZeneca” - https://www.repubblica.it/sport/vari/2021/05/12/news/olimpiadi_di_tokyo_il_vaccino_degli_azzurri_casasco_nessun_atleta_si_e_opposto_ad_astrazeneca_-300659070/
Vaccini per gli atleti olimpici e paralimpici: Moderna a Roma e Pfizer a Milano – https://www.gazzetta.it/Olimpiadi/04-05-2021/vaccini-gli-atleti-olimpici-paralimpici-moderna-roma-pfizer-milano-410724909070.shtml
L’hub per il vaccino anti Covid a Milano: al Palazzo delle Scintille un’astronave tra totem e percorsi guidati – https://milano.repubblica.it/cronaca/2021/04/24/news/vaccino_coronavirus_milano_hub_palazzo_delle_scintille-297760067/