ponte vecchio e arno firenze

コロナ禍において、都心のオフィスに出勤せず、自宅などからリモートで仕事を行うテレワークが話題となりました。テレワークに対する注目が高まりつつあるのは、日本だけではありません。

今回は、イタリアでテレワークに人気の都市を探ってみましょう。

イタリアの全国紙『Repubblica』では、テレワークを行う際に重要となる4つの基準を基に作成された『Nomadlist』のランキングが紹介されています。その4つの基準とは、「物価」、「ネットの接続速度」、「娯楽」、「治安」ですが、果たしてイタリアで人気の都市はどこなのでしょうか。

第10位 トレヴィーゾ
ヴェネツィアに代表されるヴェネト州に位置するトレヴィーゾ。家電メーカーのデロンギやアパレル会社のベネトンが拠点を置いていることで有名な都市です。ティラミス発祥の地として知られるほか、近年、日本でも目にするようになったレッドチコリが特産でもあります。

第9位 アヴェッリーノ
カンパーニア州を代表する大都市ナポリから50キロほど内陸に位置するアヴェッリーノ。他の都市と比較して物価が安いことが人気の理由のようです。

第8位 パレルモ
シチリアの州都であるパレルモは、ランク入りしたイタリアの都市の中で、最もネット環境が良いと考えられているようです。ちなみにパレルモのインターネット通信の下り速度は、平均22メガビット/秒と紹介されています。

第7位 トレント
オーストリアとの国境に位置するトレンティーノ・アルト・アディジェ州の州都トレント。山間部は夏の避暑地としても人気が高く、ワーケーションを希望する観光客を呼び寄せるため、Wi-fi設備や、ホテルサービスの拡充を図っているようです。

第6位 フィレンツェ
日本人観光客にも人気の高いトスカーナ州の州都フィレンツェ。観光名所が多く、人気の街ですが、ランク入りした都市の中では、最も物価が高いイメージがあるようです。

ponte vecchio e arno firenze

第5位 パドヴァ
ヴェネツィアから40キロほど西に位置するパドヴァ。1222年創立のパドヴァ大学が有名な街ですが、インターネット通信速度は、平均17メガビット/秒とランク入りした都市の中でボローニャと並び、最も遅いとされています。

第4位 ピサ
ピサの斜塔で有名なピサ。人気の理由は記事で明かされていませんが、ティレニア海にほど近いことや、人気の観光地フィレンツェへのアクセスが良いことも理由かもしれません。

第3位 ジェノヴァ
リグーリア州の州都ジェノヴァは、ジェノベーゼソース(ペスト・ジェノヴェーゼ)で有名な都市ですが、海に面した立地が人気の理由のようです。

第2位 バーリ
美しい海が人気のプーリア州の首都バーリ。アヴェッリーノと同様に、イタリア北部と比較して物価が安い所が人気のようです。

第1位 ボローニャ

エミリア・ロマーニャ州の州都であるボローニャ。ヨーロッパ最古のボローニャ大学を誇り、学生の街として知られるほか、ボロネーゼ(ミートソース)やモルタデッラハムなど食文化も豊かな街です。治安の良さや物価がさほど高くない点、さまざまな娯楽が楽しめることも人気の理由のようです。
ただ、難点はインターネット通信速度。平均17メガビット/秒とランク入りした都市の中でパドヴァと並び、最も遅いようです。

文献
Repubblica
ELLE
TrentoToday

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